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レポート
2009年5月24日(5月24日 24時30分)
『SWATCH FIVBビーチバレーワールドツアー2009日本大会』
最終日ハイライト
朝10時からスタートした準決勝第1試合は、ブラジルのLarissa-Julianaペア対オランダのVan Iersel-Keizerペア。両者ともに大型化が進む女子ビーチバレー界の中で、高いブロックを交わすため速い攻撃を多用するチームだ。しかし、序盤からオランダの速攻をブラジルのJulianaがブロックで封じ込める。逆にブラジル勢は、オランダの高いブロックにつかまりながらもきっちりフォローに入り、正確なつなぎから得点に結びつける。昨年のこの大会で女王に輝いたLarissa-Julianaペアが終始主導権を握る展開で貫禄勝ちを収め、決勝進出を決めた。
準決勝第2試合目は、ブラジルのTalita-Antonelliペア対メリカのAkers-Turnerペアの対戦。今大会次々に強豪を倒し、無傷で勝ち上がってきたアメリカだったが、ブラジル勢の強力なジャンプサーブ、ブロックに圧倒され、一昨日までの元気が見られない。一方のブラジルは、1本目のパスを崩されても強烈なスパイクを決め続け、危なげない試合運びでストレート勝利し決勝進出を決めた。
3位決定戦が始まるまでの間、日本人選手による2人制男女ミックスのエキシビションが開催された。参加したのは、西村晃一(ウインズ)・菅山かおる(ウインズ)ペアと、畑信也(グランディア)・浦田景子(3RDWARE)ペア。およそ1500人の観客が見守る中、普段見られないスペシャルマッチ(ネットの高さは女子)が繰り広げられた。「ビーチバレーというスポーツがまだまだ知られていない中で男子のダイナミックなプレー、2人で行う駆け引きを意識した」と西村が語るように第1セットは、西村と畑の打ち合い、迫力のあるブロックが炸裂。デュースに持つれ込む大接戦となったが、23―21で菅山・西村ペアが先取した。第2セットは、序盤から両チームの助っ人が登場。西村の本来のパートナー・今井啓介(ウインズ)、今季から第一線を退き、今大会テレビ解説を務める佐伯美香が参戦した。佐伯は私服という格好ながらも、現役時代を彷彿させるジャンプフローターサーブやスパイクレシーブを連発してみせた。さらに西村の呼びかけで、大人から子供まで観戦に来ていた一般の方も参戦し、さまざまな趣向がこらされ会場を大いに沸かせた。
菅山は「たくさんの方々にビーチバレーを見に来てもらい、楽しくプレーできた。これから自分自身もがんばるので、応援で盛り上げていってほしい」。西村は「今日は一般の方にビーチバレーを楽しんでもらって、1人でも多くの人にこの面白さを知ってもらいたかった。これからも日本のビーチバレーをがんばって盛り上げていきたい」と試合後に語った。
3位決定戦は、オランダのVan Iersel-KeizerペアとアメリカのAkers-Turnerペア戦。第1セット序盤からオランダの速いサーブがコートに突き刺さり、7―2とアメリカを引き離す。その後もアメリカは勝負所でのミスが目立ち、オランダが第1セットを先取した。第2セットもオランダの勢いは止まらない。時速80kmのスピードを誇るKeizerのジャンプサーブがアメリカに襲いかかり、なんとか突破口を開きたいアメリカは攻撃できわどい所を狙っていくが、ことごとくミスを犯してしまう。第2セットもオランダが終始主導権を握ったまま、ストレート勝利を収めた。
今大会ヨーロッパで唯一ベスト4に残ったオランダは、今季からペアを結成し初のベスト3にランクインした。チームを指導するSaskiaコーチは、「今、多用している速い攻撃は常に同じスピードで仕掛けても、世界の高いブロックに止められてしまうので、トスのスピードを遅くしたり速くしたり、距離を変えたり工夫して切り替えている。彼女たちに今一番必要なのは、経験。いろんなことにチャレンジしていきたい」と今後の展望を述べた。
決勝戦は、Larissa-Juliana ペア対Talita-Antonelliペアのブラジル勢対決。第1セットは、合計5本のサーブポイントを決めたLarissa-Julianaペアが、終盤のデュースに競り勝ち、第1セットを先取した。第2セットは、ワールドツアー中国オープンの覇者・Talita-Antonelliペアのディフェンスが機能。ブロッカーのTalitaがネット際で存在感を発揮し、レシーバーのAntonelliが確実にボールを拾い、冷静に攻撃を決めていく。主導権を奪い返したTalita-Antonelliペアが第2セットを奪い、最終セットにもつれこんだ。第3セットは第2セットの勢いそのまま、Talitaのタイミングを見計らったブロックがLarissaのパワーのあるスパイクをシャットアウトするなど12―9とTalita-Antonelliペアがリードを奪う。先にマッチポイントを握ったTalita-Antonelliペアがこのまま突っ走るかと思いきやAntonelliのカットショットがネットにかかり、この土壇場でLarissa-Julianaペアが同点に追いつく。最後は壮絶なラリーが展開されるが、またもAntonelliのスパイクがラインを割りゲームセット。18―16で激戦を制したLarissa-Julianaペアは、開幕戦のブラジルオープンに続いて今季2勝目。2004年にペア結成後、通算23回目の優勝を遂げた。
昨年の北京五輪で優勝候補の一角に挙げられていたLarissa-Julianaペアだが、Julianaが右ひざを負傷し、北京五輪は2人揃っての出場がかなわなかった。その後、8カ月間のリハビリを経て今季復帰したJulianaは「ケガをしている間は、自分が一番好きなビーチバレーができなくて情けない気持ちになった。やっと復帰できてうれしいし、パートナーのLarissaと一緒に戦えて本当に楽しい。これからも優勝をどんどん重ねていきたい」と今後の目標を語った。北京五輪はベテランのAna Paulaと出場し5位に終わったLarissaは「Julianaが帰ってきてうれしい。私たちの信頼関係は強いし2人で戦うことで集中力も高まるし、絶対に優勝できる、と信じることができる。今大会もその信じる心が力になった」と優勝の喜びを語った。 『SWATCH FIVBビーチバレーワールドツアー2009京阪グループ・三井住友フィナンシャルグループ日本大会』は本日を持って終了。観客収容数3000人に及ぶスタンドを備えた中之島N4スタジアムには、計5日間でおよそ6,000人が来場した。世界のビーチバレーを目の当たりにした観客から感嘆のため息や歓声が沸き起こるなど、華やかに幕を閉じた。
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