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レポート
2009年8月15日(8月15日 20時30分)
第23回ビーチバレージャパン
第2日目トピックス
ウイナーズを勝ち上がっているチーム、敗者復活に回りながらも一戦ずつ勝ち星を積み重ねているチームが2日目に駒を進めている。そんな中で活躍が目立っていたチームを、いくつか紹介したい。
一つ目は、沖縄代表の新川尚悟・喜友名朝之ペア。沖縄は気象条件のよさもあり、ビーチバレーが盛んなエリアである。その中から代表として今大会に初出場を遂げた新川・喜友名ペアは、ともに1985年生まれの会社員。小・中・高校と、ずっとインドアを続けてきた中で、互いにライバルとしてその存在を認めあってきた。別々に会社員となった今も、9人制バレーとビーチバレーの両方を楽しんでいるという。1月にペアを組み、今大会出場を目指してきた。
「沖縄代表として初出場できたのは、誰よりも練習してきたから。休日は必ずビーチで練習し、それ以外にも平日にはウェイトトレーニングをして、体力もテクニックも磨いてきました」(喜友名) 「僕らは身長が177cm、168cmと、高さでは絶対に勝てない。だからこそ、サーブでくずして攻める、正確なサーブレシーブやつなぎ、基本的なパスを徹底して練習してきました」(新川)
そうした練習の成果と初出場という勢いが初戦に生き、福岡代表の相部保彦・佐々木宣宏ペアをストレートで下した。2回戦で対戦した推薦枠の仲矢靖央・井上真弥ペアにストレートで負けたが、敗者復活戦で静岡代表の鈴木康晋・安藤淳ペアを下して、大会2日目を迎え、埼玉代表の脇谷正二・平井学ペアと対戦して19―21、17―21と惜しくも敗退した。
「正直、本選出場を目指してきたので、初戦突破できて、2日目まで残れたことは、嬉しい成果です」(新川)
「毎日でもボールに触って練習したいくらいの気持ちで、来年はもっと上を目指します」(喜友名)
神奈川から出場しているチームは2つあるが、そのうちの一つ、野口拓也・渡辺有人ペアも、このペアとしては、今大会初出場。しかし、野口拓也は、知る人ぞ知る、ビーチバレー界のベテランプレーヤーだ。オリンピック出場を目指してワールドツアーを転戦していた時期もある。現在、世界の舞台からは退いたものの、地元・鵠沼海岸で開催されるビーチバレージャパンへの出場を目標に、ライフスタイルを変えてビーチバレーを続けてきている。
「今年、40歳。今大会の最年長ですよ。節目ということもあって、本当によく練習してきました。早朝のビーチ練習のほかに3時間のウェイトトレーニングをして、久しぶりに体脂肪率が10%を切りましたよ」
パートナーの渡辺は、大会開催時23歳という若手。鵠沼海岸で野口に練習をよくみてもらっている、いわば弟子筋に当たる。 「5月からこの大会を目指して一緒に練習してきましたけど、学ぶことばっかり。とくにこの大会に入ってから、ゲームごとにどんな苦しい場面でも絶対に支えてくれる。それに仕掛けどころなどのゲームメイク。毎回が勉強です」(渡辺)
初戦で山本辰生・畑信也ペアにストレートで敗れたが、敗者復活戦に回ってから、4回戦を勝ち上がってきた。結局、西村晃一・今井啓介ペアに12―21、19―21というスコアで今大会を終了した。
「今大会には高尾和行さんが出場していなかったけど、彼は、今でも自分にとってのスーパースター。来年の大会に出場できるかどうかはわかりませんが、大好きなビーチバレーはずっと続けていきたいと思っています」(野口)
野口・渡辺ペアを破って敗者復活戦の最終戦に勝ち上がった西村・今井ペアも、このペアとしてビーチバレージャパンに出場するのは、初めてだ。ベテランの西村は、196cmという長身の今井とともに、ロンドン五輪を目指すという明確な目標を掲げている。初めてのシーズン、初めてのビーチバレージャパン出場は、ファーストステップだ。
「世界と戦うためには、高さは絶対不可欠。今井は、頭もいい、器用さもある。高さだけじゃないポテンシャルは揃っています。だけど、もちろん、今は、課題だらけ」(西村)
久しぶりに真夏日となった今大会では、熱中症の症状を訴える選手も少なくない。水分やミネラルがどんどん失われ、通常よりはるかに疲労度は激しくなる。
「そうした体力をつけて準備しておくことも大事。それが、まだ出来上がっていないというのが正直なところです」(西村) 西村の求めるものが厳しくても、ともに目指す目標にブレはない、と今井は言う。
「連戦とこの暑さ、正直しんどいです。風、太陽、砂……、慣れなくてはならないことも多く、それが自分の考えている以上の疲労につながっているかもしれません。それでも、今はとにかく基礎、土台をしっかり作っていく時期だと思っているので、どんなハードなことでも一つひとつにやりがいがあります」
朝日・白鳥ペアに負けて回ってきた青木晋平・長谷川徳海ペアと敗者復活最終戦で対戦し、11―21、17―21で敗退。ベスト4に残ることはかなわなかった。 「日本の国内での順位は、正直、あまり気にしていません。ただ、新チームとしては、順当だととらえています」(西村) 8チーム出場している女子は、浅尾美和・西堀健実ペアと浦田聖子・楠原千秋ペアが対戦し、フルセットで浦田・楠原チームが準決勝へのチケットを手にした。一方、鈴木洋美・田中姿子ペアと尾崎睦・草野歩ペアが対戦し、鈴木・田中ペアが準決勝へ。敗者復活戦に回った浅尾・西堀ペア、尾崎・草野ペアはそれぞれ敗者復活戦を勝ち上がり、結局、この4チームが明日の準決勝に臨む。
明日、午前9時30分、まずは浦田・楠原ペア対尾崎・草野ペアから。男女ともに、真夏のビーチバレーチャンピオンが、決まる。
(取材・文/宮崎恵理)
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