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レポート
2009年8月30日(8月30日 21時30分)
JBVツアー第4戦東京オープン最終日。
尾崎・草野ペア初優勝! 白鳥・朝日ペア四冠達成!
男子3位決定戦は、畑信也(グランディア)・山本辰生(フリー)ペアと、井上真弥(teamSandBlock)・仲矢靖央(teamSandBlock)ペアの対戦。第1セット序盤から強風の中でも、正確なパス、トスを繰り出し着実に得点を重ねていった畑・山本ペアが、9ー5とリード。中盤以降は、仲矢・井上ペアのパスミスが目立ち、畑・山本ペアが21ー15と先取した。
第2セットも畑・山本ペアの勢いは止まらない。山本の粘り強いレシーブ、自ら強打を打ち込むなど、5ー2と先行する。その後も畑のブロックポイント、強打が決まり、一気に得点を引き離すと、畑・山本ペアは21ー15でストレート勝利を収めた。
畑・山本ペアは、第3戦宮崎オープンに続き、3位。またしても、決勝進出を逃した畑は「技術力は負けていないと思うけれど、課題は体力。今日は疲れもあったけれど、逆に力が抜けていいプレーができた。今後は体力を気にしながら戦っていきたい」と大会を振り返った。
女子3位決定戦は、田中姿子(フリー)・鈴木洋美(フリー)ペアと山田寿子(FOVA)・保立沙織(フリー)ペアが対戦した。昨日の準決勝において「いつもはヒロ(鈴木)が狙われていたけど、初めて私が狙われてサーブレシーブが不安定になってしまった」(田中)という田中・鈴木ペアは、序盤から鈴木が持ち前の高さを発揮し、9ー6とリードを奪う。一方の山田・保立ペアも、今季2度目のベスト4に名乗り挙げた意地を見せ、保立の粘りのファインプレーで15ー15と同点に追いつくと、会場を盛り上げた。しかし、ここで田中のサービスエース、鈴木のブロックポイントと、田中・鈴木ペアは18―15と連続得点に成功し、第1セットを先取した。
第2セットは、11ー11と中盤まで競り合いとなったが、第1セット同様、勝負所の場面で鈴木のブロックポイント、田中のサーブが走る。18ー13と田中・鈴木ペアが山田・保立ペアの追撃を許さず、第2セットも連取し3位の座を確保した。
前週のビーチバレージャパンレディースで他チームを一蹴する強さを発揮した田中・鈴木ペアは、連続優勝ならず。課題であった大会ごとの好不調の波も、浮き彫りとなった。田中は「本当に強いチームは、調子が悪くても勝つ。今大会は新たな課題が生まれての負けなので発見はあったし、そこを詰めれば、また一つ強くなれる」。鈴木は、「ジャパンレディースの大阪の会場は、砂が固くてやりやすかった。お台場は砂が滑るし、会場によって多少やりやすさ、やりにくさは感じる。女子はコンディションがいいチームが勝つほど、力が接近しているので、コンディションを維持してトップに上がれるようにしたい」と現在の課題を語った。 続いて行われた女子決勝は、浦田聖子(MDI)・楠原千秋(フリー)ペアと、尾崎睦(湘南ベルマーレ)・草野歩(湘南ベルマーレ)ペアの対決。第1セットは、「ブレを少なく、正確にコントロールできるようにフォームを変えた」という草野のジャンプサーブが風下側から4本連続で決まり、4ー1とリードを奪う。逆に浦田・楠原ペアを持ち前のサーブ力が息を潜め、反撃のチャンスを掴めない。尾崎・草野ペアは、序盤のリードを守り、第1セットを21ー15で先取した。
第2セットに入っても、尾崎・草野ペアはミスのない安定したプレーで11ー6と主導権を握る。しかし、ここで風下側に回った浦田・楠原ペアは「それまでフローター中心だったけど、ジャンプサーブに変えた。それが効きだした」(楠原)と、8連続得点。浦田・楠原ペアは14―11と逆転に成功し、第2セットを奪い返した。
第3セット。風下側からスタートとした尾崎・草野ペアは、尾崎のフローターサーブでリズムをつかむと、6―3とリードに成功。その後も、ベテラン対若手の一進一退の攻防戦が繰り広げられるが、序盤の貯金をキープした尾崎・草野ペアが14―13とマッチポイントを握る。「とにかくサイドアウトを切ることだけ考えていた」という尾崎だが、浦田のサーブがネットにかかった瞬間、尾崎・草野ペアが初優勝に輝いた。
初の決勝進出で、初優勝の味をかみ締めることになった尾崎・草野ペアは、「初めての決勝戦なので、試合が始まるまでの段取りもわからず、今日はバタバタしてしまった」と試合後、苦笑い。しかし、試合が始まると「緊張することもなく、普通に力を発揮することができた」と草野がいえば、「ジャパンレディースで3位になったことで、気持ちに余裕が生まれた」と尾崎。この夏、大会を経験するごとに培ってきた精神力を、ここ一番の大舞台で発揮した。
一方、尾崎・草野ペアに初めて土を付けられた楠原は、「ビーチバレージャパンから毎回決勝に進んでいるのに、また2位。尾崎・草野ペアは練習量も多いし、2年目でまだまだ伸びしろがある。今季上4つは、どこが勝ってもおかしくない状態。楽に勝てる相手ではない」と、若手の成長を認めた。 男子決勝は、白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)・朝日健太郎(CHINTAI)ペアと、西村晃一(WINDS)・長谷川徳海(フリー)ペアの対戦となった。第1セットは白鳥と西村、レシーバー同士の壮絶なる地上戦から始まり、両者譲らない攻防戦が繰り広げられる。そんな中、西村・長谷川ペアは徹底的にサーブで白鳥を狙い続け、「白鳥へのトスを含め、試合を組み立てるのが難しかった」(朝日)と、白鳥の攻撃ミスを誘う。無敗の王者に対し、西村・長谷川ペアは10―10と対等に渡り合うが、朝日のブロックがじわじわと決まりだし、白鳥・朝日ペアは21―17と第1セットを先取した。
続く第2セット。王者に一矢報いようと西村・長谷川ペアは、ネットからトスを離した攻撃を展開する。しかし、「西村さんが望む、絶妙な位置にトスを上げることができなかった」と長谷川が振り返るように、トスミスが生じ強打を打ち切れない。西村・長谷川ペアの甘い攻撃は、朝日の高いブロックの餌食となり、17―7と白鳥・朝日ペアは着実に点数を重ねていく。終盤につれ、王者の貫禄を見せた白鳥・朝日ペアは、第2セットも21―10と連取し、今季四冠目を掴みとった。
もはや国内では敵なし。サーブで狙われ続けた白鳥は、「久しぶりにサーブで狙われて楽しかった。第1セットはトスの修正ができずミスが出たけれど、2セット目は修正できたことでいいカタチで勝つことができた」と余裕のコメント。朝日は、「ワールドツアーでも白鳥がサーブで狙われると、リズムを崩すこともある。今日みたいな風の中で、精度の高いプレーをすることは当たり前にしなければいけない」と、さらに強くなるための課題を挙げた。
尾崎・草野ペアの初優勝、白鳥・朝日ペアの四冠で幕を閉じた今大会。次なる戦いの舞台は、岡山県玉野市の渋川海水浴場だ。9月4日から始まる『ファイテンJBVツアー第5戦岡山オープン』を制するのはどのチームか?! 今季のJBVツアー最終戦は見逃せない。
(取材・文/編集部)
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