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レポート
2009年9月6日(9月6日 23時45分)
JBVツアー最終戦、閉幕!!
浦田・楠原ペア二冠、白鳥・朝日ペア完全制覇達成!!
男子3位決定戦は、井上真弥(teamSandBlock)・仲矢靖央(teamSandBlock)ペア対高尾和行(KYUBA)・久末正和(お台場ビーチフレンズ)ペアの対戦。
第1セット、初の3位決定戦に挑んだ高尾・久末ペアは、序盤から今大会安定感を誇る速い攻撃を仕掛けるなど、9─12と井上・仲矢ペアに応戦する。しかし、井上・仲矢ペアは、場慣れした雰囲気で冷静に得点を重ねていき、中盤15─9と引き離すと第1セットを先取した。
第2セットも序盤から井上・仲矢ペアのペース。この試合8本目となる仲矢のブロックポイントで、14─9とリードを奪う。高尾・久末ペアは、攻守に粘りを見せる高尾のファインプレーで終盤デュースに持ち込み会場を盛り上げるが、井上・仲矢ペアは慌てることなく、22─20と制した。
今季、4回目となる3位決定戦に挑み、初の3位という勲章を手にした井上は「最終戦で初めて最終日に勝って終われた。4位でも表彰式には出られるけど、立つのはいつも地べた。今日は一段高いところで表彰を受けられる」と有終の美を飾った。
女子3位決定戦は、田中姿子(フリー)・鈴木洋美(フリー)ペア対西堀健実(エスワン)・浅尾美和(エスワン)ペア戦。第1セットは「昨日、田中・鈴木ペアの試合を見ていて、走れていなかったので狙った」と西堀が話すように、西堀・浅尾ペアは正確なショットをコート前方にボールを落としていく。田中・鈴木ペアの攻撃体制が崩れたところを西堀がブロックで仕留め、8─4とリード。中盤以降も西堀、浅尾のサーブが鈴木を翻弄し、18─13とそのまま第1セットを先取した。第2セットは、逆に田中、鈴木のサーブが走り、コートの奥に突き刺さる。終盤19─17と西堀・浅尾ペアを振り切ると、第2セットを奪い返した。
第3セット。「今日は風がなかった。トスがしっかり上がればサーブは入る」という浅尾のサーブポイントが出だしから決まり、ネット際では西堀が鈴木の強打を2本連続でブロック。9─7とリズムをつかんだ西堀・浅尾ペアは、その後も徹底的に鈴木にボールを集めて、相手のミスを誘いラリーを制していくと、この試合をモノにした。
西堀・浅尾ペアは、ビーチバレージャパンで悲願の優勝を果たしたものの、今季のJBVツアーを制するとができなかった。浅尾は、「スキルは二人とも伸びているのに、それを試合に活かし切れていない。勝たないと意味がない。私たちはシーズンに入るとどうしても筋力が落ちて体が細くなってしまう。他のチームは維持できているのに対して、私たちの体が一番細いし劣っていると思う」と今後勝っていくための課題を語った。
女子決勝は浦田聖子(MDI)・楠原千秋(フリー)ペア対尾崎睦(湘南ベルマーレサテライト)・草野歩(湘南ベルマーレサテライト)ペアの対決。
第1セットは、尾崎のショットを確実に拾い、強烈なスパイクを立て続けに決めていった浦田・楠原ペアが9ー5と先手を奪う。今大会乗りに乗っている尾崎・草野ペアを13点に押さえて、浦田・楠原ペアが第1セットを先取した。第2セットは、それまで息を潜めていた草野のジャンプサーブが決まり始め、尾崎・草野ペアは持ち前の走力を活かした粘りを発揮し、18ー18と一歩も譲らない。勝負所のラリーで浦田がスパイクミスを犯し、マッチポイントを握ると、尾崎・草野ペアが第2セットを奪取した。
最終セットも、ベテランと若手の意地のぶつかり合い。「尾崎・草野ペアは、10歳年下に見えないほど貫禄が出てきた。そう簡単には勝たせてくれないと思った」と楠原が話すように、どちらかがリードをすれば、もう一方が奪い返す壮絶な展開となる。終盤において13ー13と点数が並んでからも、激しいラリーが繰り広げられるが、最後追いすがる若手をベテランが振り切り、最終戦を制した。
浦田・楠原ペアは、JBVツアー、ビーチバレージャパン、ビーチバレージャパンレディースとすべての大会で決勝進出を果たしてきた。しかし、頂点に立ったのはJBVツアー第2戦東京オープンのみ。7月下旬から浦田が肋間神経痛に悩まされるなど、体の痛みをこらえて連戦を乗り越えてきた。「戦う以前の問題で、体を壊してしまい、すべての大会で決勝に上がってはきたものの、負けが続いた。思うように体が動かない中で結果も出ず、フラストレーションが溜まる中でも千秋さんはその都度声を掛けてくれたので、先を向いてがんばっていこうという気持ちになった」と浦田。試合後のヒーローインタビューでは勝てない日々を思い起こし、涙を見せた。
男子決勝は、白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)・朝日健太郎(CHINTAI)ペア対畑信也(グランディア)・山本辰生(フリー)ペアの対決。
第1セット序盤、山本のブロックでリズムをつかんだ畑・山本ペアは、王者相手に一進一退の好ゲームを繰り広げる。畑・山本ペアは、攻撃面で強弱をつけたバリエーションのある攻撃で朝日の高いブロックをかわしていく。守備面においても「相手は自分を潰しにかかってきた」と朝日が振り返るように17ー18の場面で、山本がドンピシャのタイミングで朝日の攻撃をシャットアウト。19─17とリードを奪った畑・山本ペアは、その後も畑のレシーブ、攻撃が冴え3連続得点に成功し、第3戦霧島酒造オープン以来、王者からセットを奪った。
第2セットは、序盤から朝日がブロックポイントを量産。12ー4と白鳥・朝日ペアが大量リードを奪い、畑・山本ペアを11点に押さえ、第2セットをモノにした。
注目の第3セット。第1セット同様、畑・山本ペアは精度の高いチームプレーを発揮し、9ー11と2点のビハインドで白鳥・朝日ペアに食らいつく。しかし、終盤の勝負どころで白鳥・朝日ペアは、王者の真価を発揮。ネット際の空中戦において、朝日が畑との対決を制し、12ー9と点差を広げていく。その後も白鳥がスーパーレシーブを連発し、コートの空いている所に冷静にショットを落としていく。攻撃の手を緩めない白鳥・朝日ペアはそこから一気に抜け出すと、15ー11と激戦にピリオドを打った。
今季のJBVツアーにおいて失セットはわずか2。無敵の王者は、昨季達成することができなかったJBVツアー完全制覇を成し遂げた。決勝戦で幾度もピンチを救った白鳥は「1セット目は攻めのコースが甘かった。フルセットにもつれ込んだのは久しぶりだったけれど、慌てずに修正できた。最後に勝つことができたのは、意味があることなのでうれしい」と笑顔を見せた。
第1セットで4本のブロックにつかまった朝日は「自分の攻撃が止められるのは、ワールドツアーでもよくあるパターン。そこをゲーム中に修正できるか、できないかが課題。今後はそういう展開にならないように心懸けていきたい」と気を引き締めた。
白砂青松の渋川海水浴場にて、晴天に恵まれた第5戦エコシステムオープン。JBVツアー最終戦を終え、男子は白鳥・朝日ペアが完全制覇、女子は田中・鈴木ペアと、浦田・楠原ペアがそれぞれ二冠、尾崎・草野ペアが一冠を手にする結果となった。
次なる戦いの舞台は、JBVグランドスラム大会『ふくいカップ』。9月19日から福井県おおい町長井浜において、男女各16チームの総決算となる戦いが繰り広げられる。
(撮影・文/編集部)
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