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レポート
2009年9月21日(9月21日 21時30分)
『ふくいカップ』最終日。
尾崎・草野ペア初優勝、白鳥・朝日ペア2連覇達成!!
男子3位決定戦は、仲矢靖央(teamSandBlock)・井上真弥(teamSandBlock)ペア対青木晋平(フリー)・兼城修(OBV)ペアの対決。
第1セットは、「いつも戦っている相手だけど、舞台が違うのでプレッシャーがあった。他の3選手は慣れている感じがしたけど、すごく緊張した」と初の3位決定戦に臨んだ兼城のミスが響き、井上・仲矢ペアは序盤からリード。動きに固さが見られる青木・兼城ペアは追いすがることなく、21ー11と仲矢・井上ペアが第1セットを先取した。
第2セットは、中盤まで一進一退の攻防が繰り広げられる。しかし、その均衡した場面で青木・兼城ペアは、青木の正確なバックトスを起点とし、兼城が移動攻撃を仕掛け、仲矢のブロックを交わしていく。13ー11と抜け出し、リズムをつかんだ青木・兼城ペアは第2セットを21ー19と奪い返した。
第3セットも兼城と仲矢のブロック合戦、両者一歩も譲らない攻防戦が展開されるが、終盤においてラリーを制していった仲矢・井上ペアが13ー10と引き離すとそのまま逃げ切り、仲矢・井上ペアが逃げ切った。
今大会4位に終わったものの、沖縄の選手で史上初めてJBVツアーでベスト4入りを果たした兼城は、「沖縄勢は、近年元気がないので、今後はこの経験を活かして若い選手と組んで、沖縄のレベルアップを目指して戦っていきたい」と来季に向けて抱負を語った。
女子3位決定戦は、浦田聖子(MDI)・楠原千秋(フリー)ペア対西堀健実(エスワン)・浅尾美和(エスワン)ペア戦。 第1セットは両者ともに勝負所でミスが際立ち、なかなか得点を引き離すことができない。20ー20とデュースに突入し25点を過ぎても、壮絶なるラリーが繰り広げられる。最後は、西堀・浅尾ペアのパスミスを見逃さず、浦田がネット際で押し込み、28ー26と第1セットを先取した。
第2セットは、西堀・浅尾ペアが序盤5ー0と大量リードを奪う。浅尾のサーブポイント、西堀のブロックで得点を重ね、21ー15と浦田・楠原ペアを圧倒した。
第3セットも、第2セットの勢いそのまま出だしから西堀がベテラン・楠原のスパイクを立て続けにブロックし、6ー2と西堀・浅尾ペアが主導権を握る。その後も覇気のなくなった浦田・楠原ペアを引き離すと西堀・浅尾ペアは15ー8と第3セットを制し、国内最終戦を笑顔で終えた。
今季はビーチバレージャパンの一勝に終わり、JBVツアーおよびグランドスラム大会で無冠に終わった浅尾は「この試合ではディフェンスは機能したけど、サイドアウトからのスパイク決定率が悪く、決めきれなかった。今季は開幕前からたくさん合宿を積んで臨んだ。勝つ自信があったのに一回しか優勝できず、結果が出なかった。これも勉強になったので来季は同じことを繰り返さないようにしたい」と前を向いた。
一方、今季出場した国内大会ですべて決勝進出を果たしてきたものの、最終戦で4位となった楠原は「3位決定戦は、自分のせいで負けた。昨日の準決勝から早く決めなきゃと気持ちにあせりが出始め、無駄にツー攻撃するなどしっかりスパイクを決めることができなかった。なかなか練習できない中でもやるからには言い訳にならないので、責任を持って残りの試合を戦っていきたい」。
浦田・楠原ペアは、今季のワールドツアーは自国開催のみの出場であったが、ワールドツアー・タイオープン、中国オープンに出場する方向を明かした。
女子決勝戦は、今季決勝において初顔合わせとなった田中姿子(フリー)・鈴木洋美(フリー)ペア、尾崎睦(湘南ベルマーレサテライト)・草野歩(湘南ベルマーレサテライト)ペアの対戦となった。
第1セット。田中・鈴木ペアは、昨日負傷した左足首の痛みをおし挑んできた草野に、ボールを徹底的に集める。しかしその草野は、守備面でも走り負けず、攻撃面でも強烈なスパイクを決めていき、一歩も譲らない。田中の攻撃ミスで20ー19とセットポイントを握ると尾崎が田中のスパイクをシャットアウトし、接戦となった第1セットをモノにした。
第2セットは、鈴木が持ち前の高さ、田中のレシーブが噛み合い、リズムを取り戻した田中・鈴木ペアが終盤の競り合いを制し、23ー21と奪取した。
第3セット。鈴木が高い打点からの強打を決めれば、尾崎・草野ペアもブロックフォローから落ち着いてスパイクを決めていき、シーソーゲームが展開される。12ー11とどちらが勝ってもおかしくない緊迫したムードが漂う中、草野のフローターサーブが鈴木のサーブレシーブミスを誘い、13ー11と一歩抜け出す。「あそこでサーブが決まったのは大きかったし、心の中で『よし』と思った」と尾崎が振り返るように一気に引き離し、尾崎・草野ペアはマッチポイントを握る。最後は尾崎の強烈なスパイクがコートに突き刺さり、2大会ぶり今季2勝目を飾った。
昨年大会は9位に終わり、この1年で大きく成長を遂げた草野は、「今回はケガをしたから勝つことができたと捉えている。初優勝してからもう一回優勝したいと思って勝ちにこだわったら結果が出なかった。ケガをしたことで今できることは何か?それに集中してボールを触っていったことでミスが少なかった」と勝因を挙げた。
JBVツアーでは2大会連続でトップチームに競り負け、成績が停滞していた鈴木は「上4つのチームの力は互角。そこから頭一つ抜け出して来季はどっしりと構えられるチームになりたい。コンスタントにブロックからディフェンスを組み合わせてリズムがとれるようにしたい」と目標を語った。
男子決勝戦は、JBVツアー最終戦決勝と同じ顔合わせ。白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)・朝日健太郎(CHINTAI)ペア畑信也(グランディア)・山本辰生(フリー)ペアの対戦となった。
「岡山で1セット取られたので、今回も厳しい戦いになると思った」と白鳥が話していたように、第1セットは15ー14と畑・山本ペアはJBVツアー完全制覇を達成した王者に必死に食らいつき、互角の勝負を展開する。「朝日さんの高いブロックに対して、攻撃時にはトスを離してコースの幅を広げる練習をしてきた」(畑)という畑・山本ペアだが、徐々に攻撃ミスが出始める。白鳥・朝日ペアはその隙を見逃さず、18ー14と得点を一気に突き離すと、第1セットを先取した。
第2セットも畑・山本ペアの攻撃ミスが目立ち、白鳥・朝日ペアが序盤6ー1とリードを奪い、試合を優位に進めていく。しかし、中盤において、山本が白鳥、朝日の強打を連続でシャットアウトし、16ー16と同点に追いつき、息を吹き返す。この勝負所の場面で、鉄壁のディフェンス力を発揮した白鳥・朝日ペアが19ー16と抜け出し、ウイニングポイントをゲット。ストレートで畑・山本ペアを下し、『ふくいカップ』2連覇を達成した。
畑・山本ペアの攻撃にしっかり対応していた朝日は「トスを離した攻撃に対してブロックするのは、難しい。だけど、海外ではネットから2メートルくらい離れて攻撃してくるチームはざらにいる。それでも、ブロックするときに手を前に出していけば、よりコースも限定されてレシーブの確率も上がる。逆に言えば、トスを離して打つ攻撃は相手にとっても難しいと思う」と試合を振り返った。
尾崎・草野ペア、白鳥・朝日ペアの優勝で幕を閉じた今季のJBVグランドスラム大会。とくに女子は、最終日に若手チームがベテランを下すなど、新世代の活躍が光った。
女子のトップ4(尾崎・草野ペア、田中・鈴木ペア、西堀・浅尾ペア、浦田・楠原ペア)は、国内シーズンを終え、今秋のワールドツアーに出場予定。白鳥・朝日ペアは、来週28日から新潟県上越市で開催される『トキメキ新潟国体』に出場する。
(撮影・文/編集部)
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