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HOME特集>JBVツアー開幕!! 『風の新舞子』を制すのはどのチームだ?!

特集 JBVツアー開幕!!

新レギュレーション導入!!
レベルの上がったJBVツアー

 4月24日(金)、愛知県知多市の新舞子マリンパークにて、『ファイテンJBVツアー2009』が幕開け。『新舞子といえば風』と囁かれるほど、会場横にある風車が勢いよくまわる中、形勢逆転の名勝負が繰り広げられてきた。これまでは、太平洋側の海風を受けて練習している関東のチーム、いわば『風に強いチーム』が生き残ってきたが、今季はどのような戦いが繰り広げられるのか。

 今季のJBVツアーは、新たなレギュレーションを導入。今季から予選を別日に設定し、予選兼JBVサテライト大会として2日間に渡って開催されている(第2戦東京オープンは予選のみ)。そこで勝ち上がった上位8チーム(第3戦霧島酒造オープン4チーム)と推薦4チームが、本選で激突するシステムだ。
  特に予選の最終日は勝ち上がれば、最高4試合を戦うことになる。ビーチバレーに必要なスタミナ、メンタル、技をすべて発揮し過酷なスケジュールを乗り越えたチームが、本選への切符を獲得。例年以上にレベルの高い戦いが予想される。  
  今季はすでに4月4日〜5日に第1戦愛知オープンの予選、4月18日〜19日に第3戦霧島酒造オープンの予選が開催され、JBVツアーに参戦するチームが出場。長いオフシーズンを経てベールを脱いだ各チームの動向をおさらいするとともに、第1戦愛知オープンの展望を占っていきたい。

王者、白鳥・朝日ペアの
新たなる挑戦

 男子の優勝候補は、北京五輪で9位という成績を残した白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)・朝日健太郎(CHINTAI)ペア。五輪という大舞台で、格上のチームと対等に戦い、価値ある経験をモノにした白鳥・朝日ペアの視線の先にあるのは『世界の頂き』だ。
  そんな白鳥・朝日ペアは、今季の初陣となったJBVサテライト平塚大会に出場し結果は優勝。だが、その瞬間、歓喜の笑顔はなく、試合直後その場でじっくりとミーティングを行う姿が見受けられた。白鳥は「国内で勝つのは当然。だけど今日のような試合をしていては、世界で通用しない」と語る。白鳥から叱咤されながら、果敢に声を出していた朝日は「北京五輪では世界との差を強く感じた。追いつき追い越したいし、今まで以上に強くなりたいという気持ちが沸いてきた。今季は『チャレンジ』をテーマにプレーの精度を一つ一つ高めて追い求めていきたい」。世界トップクラスの白鳥のスーパーレシーブ、朝日のブロックは、今後どこまでレベルアップを遂げるのか。世界の頂点に向かって歩き始めた白鳥・朝日ペアの新しい挑戦が、愛知オープンから始まる。 北京五輪9位の白鳥勝浩・朝日健太郎ペア 写真:飯島剛史

打倒・王者を目論むチーム!!
注目は井上・仲矢ペア

 日本史上最強といわれる白鳥・朝日ペアを倒す有力候補は、JBVサテライト福岡大会で優勝した仲矢靖央(team Sand Block)・井上真弥(team Sand Block)ペア、昨季ツアーでベスト4の常連だった山本辰生(フリー)・畑信也(グランディア)ペア、青木晋平(フリー)・長谷川徳海(フリー)ペアだ。
  中でも仲矢・井上ペアは、今季初ペアながら抜群のコンビネーションで安定したプレーを見せている。井上は「僕たちは身長が低い分、サーブレシーブとトスが重要。そこの精度が上がれば、勝ちにつながってくるので試合をこなして詰めていきたい」と意気込みを見せる。井上、仲矢ともに昨季の愛知オープンでもベスト4に入り、特に井上はファイナリストとして決勝の舞台に立った。今季の愛知オープンでもその経験を活かせるか、見物である。  
  その他、国内デビュー戦にもかかわらず、JBVサテライト福岡大会で3位となった西村晃一(ウインズ)・今井啓介(ウインズ)ペアも楽しみなチーム。今季ビーチバレーに転向した今井は、始めてたった3カ月でアマチュアの中でも大型の鈴木太郎(MARUSAN BTOC)・瀬田久史(フリー)ペアを大激戦の末、破る戦いを見せた。特に身長196cmを誇る今井の高さは見物。経験は少なくとも、ネット際での存在感は相手のスパイカーを脅かす存在となっている。この今井が、強風の新舞子でどこまで奮闘を見せるか、注目だ。

優勝候補NO.1 初優勝なるか?! 
西堀・浅尾ペア

 女子は昨季の四強のうち、3チームがペアを解散。昨年ビーチバレージャパンレディースで優勝した西堀健実(エスワン)・浅尾美和(エスワン)ペアが、唯一ロンドン五輪に向けてペア続行を決めた。佐伯美香が第一線を退き、楠原千秋、小泉栄子が国内を中心に戦っていくことを表明している今、今季は勝負の年と言っていいだろう。浅尾は「今年はロンドン五輪に向けてスタートの年。簡単に勝てるとは思っていないけど、自分たちが楽しんで勝てるよう堂々と試合をしてきたい」。ペア結成5年目を迎えた西堀・浅尾ペアは、練習量、練習環境、チームとしての経験値……。どれをとっても、優勝候補NO.1として挙げられる。西堀は、「愛知オープンは相性がよくないけど、今季は今まで以上に練習してきたので、過去の結果を払拭できるよう優勝してワールドツアーに弾みをつけたい」。強風の新舞子で今までの汚名を挽回できるか、観客の視線が集まる。

2年ぶりにペア結成!!
V奪回となるか、浦田・楠原ペア

 「一番手強そうなチームは、浦田・楠原ペア。2年前に組んでいたこともあり、チームが固まるのも早そう」(鈴木)、「千秋のリードによって聖子の力が活かされそう。一番の強敵」(田中)と選手たちが怖いチームとして口を揃えるのは、浦田聖子(MDI)・楠原千秋(フリー)ペアだ。  
  JBVサテライト福岡大会では優勝し、今季から本格的に取り組む浦田のブロック、楠原のレシーブのコンビネーションも噛み合ってきている。楠原は「ポジションはお互いにブランクはあるけど、適していると思う。それに加えて一番の強みであるサーブを練習していきたい」と語った。今季は7種類もの水着を着用し挑む浦田は「それぞれの色に込められた水着のテーマをきっかけに、もっと競技の面白さを知ってもらいたい。水着と同時に、コートで七変化する私たちのプレーを楽しみにしててほしい」と見どころを語った。 2年ぶりにペアを結成した浦田聖子・楠原千秋ペア 写真:RYU MAKINO R’SPA

世界に通用するワンブロック!!
田中・鈴木ペアの実力は?!

 昨季限りで引退を表明していた鈴木を、田中が熱烈なラブコールで口説き落とし、ペア結成に至ることになった田中・鈴木ペアも、間違いなくトップ4に食い込んでくるチームとなるだろう。3月のサイパン・マリアナカップ、4月初旬のタイ・アジアサーキットに転戦し、国内での初陣を迎える鈴木は「チームとしての噛み合わないところや役割がわかってきたし、試合の感覚を掴むことができた。これから土台を作っていきたい」と気合い十分。今季からレシーバーとして挑む田中も「継続してやっていくチームが少ない中、どういう戦いになるか楽しみ。いろんな方々に新しいチームを観てもらいたい」と抱負を語った。田中・鈴木ペアが目指すのは、世界で通用するワンブロック・ワンレシーブ体制。世界でも競い負けない鈴木の高さと田中のレシーブは、どんなディフェンスを見せてくれるのか、楽しみである。

 『風の新舞子』を制すのはどのチームか?! 風を味方にして戦うビーチバレーならではの、醍醐味ある勝負に期待したい。

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